さて、我猫世界では第三の文明開化が始まった明治60年より、
外国の神話・宗教勢力からの露骨な日本侵攻が開始されています(単なる移住や宗教的侵食は40年前後から)。
それまで影ながら日本を見守ったり蝕んだりしていた妖怪や神々が、
明治60年元旦、国際交流時代の幕開けとして政府が主催した「世界文明祭典」において
招待された5000人の異人達の内の誰かの手により、
皇大神宮に祀られた天照大神の御神体「ヤタノカガミ」が強奪された事を機に
世の中に決定的に現出するようになります。
日本の大神が連れ去られた事に怒り狂う者、これ幸いと闇から這い出し暴れまわる者、
戦争の気配を察知して団結する者などなど。
実際この年以降人の目に映る・映らないを問わず、様々な悪意のある神霊や人間が海を渡って日本を襲撃し始めます。
帝都に居座るりんどぶりむもそうですし、疫病や災害などの形で飛来する敵も居ます。
我猫世界はそんな異国からの敵と、日本の妖怪・神々の大戦争のさなかのお話なのです。
ただし神々の戦いは派手で目に見えるものもありますが、
りんどぶりむと守宮神のにらみ合いの様に、一般人には認知出来ないものも多いため、
当事者の日本人達は、いまいち危機感が無いのが現状です。